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2022年11月24日

フランチャイズと代理店の違いとそれぞれの特徴を解説!

ビジネスを立ち上げる時に、フランチャイズか代理店で悩まれる方もいるかもしれません。どちらも自分でゼロからビジネスを立ち上げるわけではないため、一人だけで独立開業するよりも成功確率の高い起業方法として注目されています。

理由としては、フランチャイズの場合は本部のブランドをビジネスに利用できたり運営のサポートを受けることができ、代理店の場合、商品はメーカーが開発・売買契約・アフターサポートをおこなうため、販売に特化することで成り立つビジネスモデルであるからです。一人で独立開業をするよりも圧倒的に手間や費用をおさえることができます。

ただし、フランチャイズと代理店の仕組みは大きく異なるため、自身との相性を見極める必要があります。この記事では、フランチャイズと代理店の違いについて解説します。

1.代理店とは?

まずは代理店の概要についてご紹介します。代理店とは、販売元と商品やサービスの代理販売契約を結び、販売元の代わりに商品やサービスの販売をおこない、実績に応じて手数料収入を得る仕組みとなっています。
販売元とはパートナーとしての位置付けとなっており、販売元としては、多くの販売会社と代理店契約を結ぶことで、自分達ではカバーしきれないエリアや採算の取れない地方エリアなどを商圏として取り込めるメリットがあります。

代理店といえば、保険や広告の代理店を目にすることが多いかもしれません。実は、代理店の業態を採用しているビジネスは幅広く、不動産販売や内装業、コンビニやネット通信など、様々な業種で代理店ビジネスが展開されています。

代理店ビジネスの収益としては、代理店契約で指定されている商品やサービスの販売にともなう販売手数料がメインとなります。
業種や商材による手数料の割合には差がありますが、メーカーの商品を仕入れて販売する場合は売値の30%〜40%、在庫を抱えない取次での販売代理であれば売値の20%〜30%、保険代理店の場合は契約金額の5%〜20%が大まかな相場とされています。
代理店は商品やサービスの販売をおこないますが、売買契約自体は販売元がおこなうため、リスクの少ないビジネスモデルと言われています。

2.代理店とフランチャイズの違いってなに?

代理店とフランチャイズの違いってなに?
代理店とフランチャイズの概要を確認したところで、それぞれのビジネスタイプ、かかる費用、得られる収益の違いについて解説します。

まずビジネスタイプについてですが、代理店の場合は商品やサービスを販売する権利をもとにビジネスをおこない、フランチャイズの場合は商品やサービスを販売する権利に加えて、本部が所有するブランドの利用や経営ノウハウの提供を受けることができます。

それぞれのビジネスの運営にかかる費用については、代理店の場合は商品の仕入れ費用やサービスを取り扱うための権利費用を販売元に支払います。一方フランチャイズの場合、商品の仕入れ費用の他、加盟金やロイヤリティの支払いが発生します。

最後に、得られる収益の違いですが、代理店は商品やサービスの販売実績にともなう手数料が主な収益となります。対してフランチャイズでは、売上から販売費用やロイヤリティを差し引いて残る利益がオーナーの収入となります。

両者とも販売元とはビジネスパートナーとしての立ち位置ではありますが、ビジネスの形態や収益の仕組みに違いがあります。

3.代理店とフランチャイズのそれぞれのメリット

代理店とフランチャイズのそれぞれのメリット

3-1.代理店のメリット

代理店のメリットはすぐにビジネスを始められて、独自の裁量で自由に店舗の経営ができ、時間とお金のかかる商品開発をしなくて済むことです。

代理店がすぐにビジネスを始められる理由としては、初期費用が少ないことや、すでに開発された商品やサービスを販売できることが挙げられます。代理店の場合はフランチャイズのように加盟金や研修費用、ロイヤリティがありませんので、開業にかかる費用を大幅におさえてビジネスをスタートできます。また、すでに開発された商品を販売するため、販売力さえあればすぐに収益を獲得することができます。

自由な店舗経営ができる理由は、代理店の場合は運営方法を販売元から制限されることがないからです。他社の商品も同列で販売することもありますし、販売をやめてしまうのも代理店の裁量で決められます。また、商品開発はメーカーや販売元がおこない、開発に時間とお金を取られる心配がないので、代理店は販売のみに集中することができます。

3-2.フランチャイズのメリット

フランチャイズのメリットは、すでに知名度のあるブランドを利用でき、成功して実績のある経営ノウハウを学びながらビジネスを進められ、開業前後の研修など本部から定期的に手厚いサポートを受けられることです。

フランチャイズビジネスでは、加盟金やロイヤリティを支払うことで、ゼロからビジネスを立ち上げなくても、すでに知名度のあるブランドを使用して独立開業を叶えることができます。
また、成功している店舗の運営ノウハウの提供や、複数店舗を立ち上げてきた経験のある本部スタッフからの指導を受けることができるため、業界未経験からでも開業することが可能になります。

さらに、開業後も多くの店舗から収集した最新の情報や運営ノウハウを元に定期的にサポートをしてもらえるため、業績が思うように上がらなくても相談先があるという安心感を得られますし、同じような悩みを抱える店舗をサポートしてきた実績から的確なアドバイスももらえます。ゼロの状態から一念発起して独立するよりも、確実に成功確率の高い起業ができるはずです。

4.代理店とフランチャイズのそれぞれのデメリット

代理店とフランチャイズのそれぞれのデメリット

4-1.代理店のデメリット

代理店のデメリットは、販売も経営も自己責任でおこなうため、販売に自信がなければ続けられないことです。

代理店のメリットに運営の自由さを挙げましたが、制限がなく自由に販売できる反面、販売元からノウハウの提供などのサポートはありません。自分の力で経営をする必要があるため、販売だけでなく経理事務も自分で手配する必要があります。自分の苦手な作業については外注をすることができますが、外注先の候補も誰からアドバイスをもらうことなく決定していく必要があります。

なお、代理店は販売することに特化した業態となっていますので、売れるか売れないかだけが店舗の評価となります。商品やサービスが売れさえすれば安定した経営をすることができますが、誰かからのサポートなどはないため、営業や販売に自信がなければビジネスを続けることはできません。

4-2.フランチャイズのデメリット

フランチャイズのデメリットは、開業までに時間がかかり、フランチャイズへの加盟やノウハウ提供の対価として加盟金や毎月のロイヤリティが発生し、経営の自由度が制限されていることです。

例えば、コンビニエンスストアの場合は、本部へ支払う加盟金の平均額は200万円〜300万円となっており、毎月のロイヤリティ支払いは売上総利益の50%〜70%に設定されています。
店舗の収益は売上から販管費や仕入れ費用およびロイヤリティを差し引いた分がオーナーの収益となります。コンビニの月の売り上げの平均は1,500万円前後と言われており、オーナーが獲得できる利益はおおよそ売上の3%前後が相場となっています。

フランチャイズでは物件調査や開業前研修があるため開業までに時間がかかります。また、ブランドの価値を保つために、代理店に比べると経営方針にはある程度の制限があります。それでも、フランチャイズの手厚いサポートを考慮すると、デメリットを覆すほどの利点を感じられるはずです。

5.まとめ

フランチャイズと代理店の違いについて解説しました。フランチャイズは運営に一定の制限はありますが、手厚いサポートが魅力で、未経験から独立を目指す方にもおすすめなビジネスモデルです。
一方代理店は自由な運営ができるため、フルコミッションのように販売に自信のある方に向いているビジネスとなっています。
フランチャイズと代理店にはどちらにもそれぞれメリット・デメリットがありますが、たった一人で独立開業を目指すよりもはるかに成功の可能性が高いビジネスモデルとなっています。個人での独立開業を目指している場合、ぜひ自身のビジネス方針と照らし合わせながら検討してみてください。

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