フランチャイズで成功する企業と失敗する企業の違い
副業や脱サラ、独立開業などのワードが当たり前のように聞かれるようになり、自分で事業運営にチャレンジする人が増えています。その中でも、フランチャイズでの独立開業が成功確率の高いビジネス形態であることをご存知でしょうか。その理由としては、フランチャイズはすでに成功したビジネスモデルを実践することができるからです。
ただし、確率が高いといっても中にはやむなく失敗してしまう人がいるのも事実です。どのような人がフランチャイズで成功し、何をしたらフランチャイズで失敗してしまうのか気になりますよね。
この記事では、フランチャイズで成功できる企業と失敗する企業の違いについて詳しくご紹介します。フランチャイズでの成功を夢見てこれからチャレンジしてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.フランチャイズが成功しやすい理由とは
フランチャイズの成功しやすさはその数値から明らかになっています。ビジネスの成功を5年間継続していることと定義した際に、フランチャイズで成功している人の割合は7割となっています。個人で起業をした場合にビジネスが5年継続する確率は25%と言われていますので、その差は歴然であることが分かります。
フランチャイズが成功しやすい理由としては、すでに成功したビジネスモデルをそのまま実践できることが大きなポイントです。個人起業の場合は全くのゼロからのスタートになりますが、フランチャイズであれば成功事例を真似ることができるので、ある程度整った環境でビジネスをスタートさせることができるのです。
また、ビジネス開始後も商品・サービスのブランディングを本部で担ってくれますので、自身の活動としては販売や売上の向上のみに集中できることもメリットになります。ただし、本部のノウハウやブランドを利用でき、本部が開発してくれた商品を扱える反面、ロイヤリティの支払いがありますし、ノウハウをそのまま実践できないなど、運営の仕方によっては上手くいかないことももちろんあります。
7割の人が成功するフランチャイズではありますが、逆を言えば3割の人は失敗してしまうという現実もあります。フランチャイズでの起業を目指そうと考えているのなら、これからご紹介するフランチャイズで成功する企業・失敗する企業の特徴を参考にして、ぜひ自身のビジネスに活かしてください。失敗する理由を一つ一つ潰していくことで、着実に成功へ近づくことができるはずです。
2.フランチャイズで成功する為に企業として必要な事
まずは、フランチャイズで成功するために企業として必要なことを4つご紹介します。
優良なフランチャイズ本部を見極められるかどうか?
1つ目は、加盟するフランチャイズ本部が自分に合っているかを見極めることです。フランチャイズへの加盟は自分の人生を預けることと同義ですから、慎重に下調べをする必要があります。HPや業界誌など一般公開されているものから基本的な情報を集め業界を理解し、その後に加盟を検討しているフランチャイズの事業説明会などから事業についての情報を集めます。
情報収集をしていく中で、本部の経営姿勢・情報の透明性・加盟店へのサポート体制・加盟店の満足度・店舗の収益性や拡大可能性などを自分なりに分析します。あらゆる面から調査した上でフランチャイズ加盟を決断することで、確信をもってビジネスをスタートできます。不安の中で事業を進めるよりは、取り組む姿勢や勢いが格段に変わるはずです。
本部と良好な関係を築ける
2つ目は、本部との良好な関係を築き、対等な立場でビジネス運営を進めることです。フランチャイズとして本部のノウハウを提供してもらう立場ですから、アドバイスを優先的にしてもらえるような関係を築いていくことが大切です。ただし、直営店とは違い、フランチャイズは本部と同じように独立した事業体でもあります。
フランチャイズとしての契約を遵守しつつ、主体的に事業を進めていく必要があります。事業をできるだけ早く軌道に乗せるために、本部からの指示や助言を待っているだけでなく、自ら積極的に本部関係者とコミュニケーションを取りにいく姿勢が求められます。
社員教育の仕組みが整っている
3つ目に必要なことは、フランチャイズとして参入する企業に社員教育の仕組みが整っていることです。もちろん社員教育の仕組みも本部が構築していることが一般的ではありますが、それをそのまま自社の社員が徹底できるよう体制を整えておく必要があります。
研修に力を入れることは売上に直結しない行為ですので、ビジネス的には時間とお金のロスになります。本部もそれを考慮して、初心者が短期間にプロレベルになれるような研修を、フランチャイズ各店舗と共有しようとします。社員が効率的に研修内容を吸収できるよう、加盟企業側は事前の体制づくりを徹底する必要があります。
常に顧客視点に立って物事を考えている
4つ目は、顧客目線に立って運営を進めていくことです。フランチャイズ店ではありますが、一つの独立した事業者でもあり、顧客と直接対峙するのが自分たちだからです。フランチャイズのメリットは、商品開発や広告などを本部に任せることで、顧客対応など売上に直結する部分に集中できる点です。ですので、顧客満足度の向上を目指して日々活動することになります。
広告通りのサービスが提供されているか、迅速な対応ができているか、信頼できるほどスタッフの知識は十分か、不信感を抱かないようコミュニケーションが取れているかなど、顧客目線で事業を観察できる目を持つ必要があります。
3.フランチャイズで成功するオーナーの特徴
フランチャイズで成功する企業について解説しましたが、事業を成功させるには、オーナーの姿勢というのが大きなカギとなります。続いては、フランチャイズに向いているオーナーの特徴についてご紹介します。
会計・経理に強くお金の管理がしっかりできる
お金の管理がしっかりできる人がフランチャイズのオーナーに向いています。当然のことではありますが、事業運営をする目的は利益を上げることだからです。毎日お金が動く事業をしている場合、日々の収益の積み重ねが月の利益になり年間の利益になります。
計画的に事業を進めていくために、会社の資金状況は常にチェックしなくてはなりません。ただし、現時点で苦手意識があったとしても、会計ソフトを使用するなど対策は可能です。
常に情報収集を行い新しい事に意欲的
フランチャイズのオーナーに向いている人は、新しい情報にアンテナを立てている人です。事業を伸ばすヒントになる情報を積極的に取りにいくことで、新たなマーケティングアイデアが生まれる可能性もあります。もちろん、なんでもかんでも目新しい情報に飛びつくだけではいけません。
多くの情報を鵜呑みにして盲信するのではなく、取得した情報を自分の頭の中で整理するなどして、自分の事業に役に立つように変化させる必要があります。間違った情報に踊らされないよう注意しましょう。
チャレンジ精神があり創意工夫ができる
フランチャイズで成功するオーナーは共通して、事業への情熱のある人です。事業の成功に対して強い意志を持って取り組み、チャレンジ精神が旺盛で、失敗や挫折も創意工夫で乗り越えていきます。リスクを最小限に抑えつつ、リスクを背負って果敢に挑戦します。
フランチャイズも成功率70%ではありますが、30%は失敗のリスクがあります。ですがゼロからの個人起業よりはリスクを抑えられていますので、30%のリスクに臨むための行動力と精神力が必要になります。
自己管理能力に優れている
自己管理能力に優れている人も、成功するフランチャイズのオーナーの特徴です。すでにお伝えしているように、フランチャイズは本部のサポートを受けられるとはいえ、一つの独立した事業体です。従業員と自分の人生を背負って事業を運営するという責任と覚悟が必要です。自分よがりの行動ではなく、しっかりと自己管理をして責任のある行動が求められます。
目的、目標がありビジョンが明確
フランチャイズオーナーとして、明確な目的や目標を掲げるようにしましょう。従業員の管理や本部の方針への理解など、思い通りにいかずストレスを感じることもあるはずです。ですが、オーナーとして事業をする目的、将来の目標をあらかじめ明確にしておくことで、多少の負担は切り抜けられるはずです。長期的な目線で達成したい目標があれば、日々の気持ちの浮き沈みに左右されず、熱意をもって事業に取り組めることでしょう。
4.フランチャイズで失敗する企業の特徴
フランチャイズで成功する企業やオーナーの特徴を見てきましたが、ここからは失敗しやすい企業やオーナーの特徴をご紹介します。失敗する人には分かりやすい共通点がありますから、事業を成功させるには失敗からの方が学べることがあるはずです。
フランチャイズ本部に頼りすぎて失敗
フランチャイズで失敗する企業の特徴として大きいのは、本部になんでもかんでも頼りすぎてしまうことです。確かにフランチャイズに加盟することで、すでに成功した企業ブランドを宣伝として利用でき、商品開発も本部でおこない、アドバイスやサポートを受けられることがメリットではあります。ですが、自分で工夫をして集客や顧客満足度の向上を目指さなければ、店舗の利益を拡大し続ける事は難しいです。
ロイヤリティや資金繰りの見通しが甘かった
また、ビジネスをしていく上で問題となるのが資金繰りです。ビジネスは立ち上げるだけでなく継続的な運営をしていかなくてはなりません。初期費用だけに目を向けず、毎月の事業運営にかかる費用まで計算・管理をしなければ、ロイヤリティの支払いどころか収益をあげることさえ困難になってしまいます。
5.フランチャイズで失敗するオーナーの特徴
続いて、フランチャイズで失敗するオーナーの特徴をご紹介します。
主体性がない
主体性をもって活動しなければ、フランチャイズ失敗への道をたどることになるでしょう。失敗する企業の特徴でもご紹介しましたが、事業を運営するのは自分自身です。他力本願のままでは売上をあげるのは難しいでしょう。
人材育成をしない
事業は人材で成り立っていますので、人材育成をしなければ失敗に終わってしまいます。本部のスーパーバイザーに任せきりにするのではなく、自ら率先して従業員の手本になることが大切です。
社長やオーナーに熱意がない
事業に対しての熱意が持てなければ、継続的な事業運営は難しいでしょう。リスクの小さいフランチャイズとはいえ、成功するためには事業に対して積極的に取り組む必要があります。特に未経験の業種・業界で開業する場合は、より一層熱意や探求心を持ってチャレンジする必要があります。
6.フランチャイズで成功しやすい業界とは
フランチャイズで成功しやすい業界をいくつかご紹介します。
買取店
買取店は、不要になった衣料や貴金属、ブランド品などを買取する店舗です。市場規模が大きく今後も伸び続けることが期待されている業界です。未経験でも真贋を見極められる技術を習得できます。
コンビニ
コンビニはフランチャイズビジネスで最も知られた業界ではないでしょうか。未経験でも始められるビジネスですが、何かとメディアで取り上げられてしまう業界です。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングもフランチャイズで始める方が多い業界です。店舗なしで始められるため、コンビニや飲食よりも初期費用をおさえられます。
飲食
飲食店はフランチャイズの定番ビジネスと言えるかもしれません。ただし、競争が激しくコロナの影響を大きく受けた業界でもあります。
フィットネス/ジム
パーソナルジムなど時代の影響で需要が増えている業界です。ただし、自身がフィットネス経験者であると自分の理論を広告できないためストレスを感じる人もいるようです。
7.まとめ
フランチャイズが成功しやすい理由についてご紹介しました。本記事で解説したフランチャイズ成功のための共通点、失敗に繋がる共通点を今一度確認し、事業を成功へ導くための参考にしていただければ幸いです。「BRAND OFF 買取専門店フランチャイズ」は、本部のサポート体制が手厚く、加盟店様が利益を確保できる仕組みが整っています。ご検討の際はぜひご相談ください。