買取専門店経営
2022年6月17日

フランチャイズビジネスで失敗する理由はこれ。失敗を防ぐポイントとは?

独立・起業を考えるときに、ひとつの候補として「フランチャイズチェーン」への加盟を考える方は多いと思います。

「独立・起業しやすいとはいえ、本当にうまくいくのだろうか」と失敗したときのことを考えない人はいないはず。
フランチャイズビジネスは、一からひとりで始める場合と比べるとリスクが少ないといわれていますが、過去に失敗したケースが数多くあるのも事実です。

今回はフランチャイズビジネスで失敗しやすい要因をご紹介します。失敗から学んで、フランチャイズビジネスを成功させましょう。

1.フランチャイズで失敗しやすい理由と業種の傾向


フランチャイズチェーンに加盟して起業した場合、5年間廃業せずに、生き残ることができるのはどの程度だと思いますか。
一般的には、約65~70%といわれています。個人で店を開業した場合は20~30%といわれていることを考えると、生存率の差は明らかです。

とはいえ、フランチャイズチェーンの中でも失敗しやすい業種はあります。フランチャイズに興味はあるけれど、何の業種にすればいいのか分からないという方は、要チェックです。

人材不足の影響を受けやすい「介護関連」

アルバイト募集サイトなどを見ていると、一番募集の多いのが介護関連事業です。求められている業界ですし、「これからは介護だ」と思っている方も多いと思います。優秀な人材・ある一定数の人材の確保が必要な業界です。慢性的な人手不足が問題になっている昨今は、経営が難しい業界といえるでしょう。

流行に左右される「飲食関連」

一時期、街のあちこちにあったタピオカ店。マスコミで取り上げられることも多く、長い行列ができているのを見た人も多いことでしょう。訪日客が減り、ブームが去ったことから、店舗数は激減しました。

飲食関連では、爆発的なブームのあとは、一般人の興味が冷めてしまうのもあっという間です。タピオカにしてもパンケーキにしても、根強いファンはいますので、営業を継続している店舗ももちろんあります。

ブームが落ち着いたときのことを見据えて、フランチャイズチェーンを選び、店舗の運営に取り組むことが求められます。

立地の影響を受ける「サービス業関連」

コロナウイルスの影響で、立地に業績を左右されるサービス業は大きな打撃を受けました。
例えば、ショッピングモール内に店舗を出店している場合、外出自粛でモール自体の集客力が落ち、その影響が直接店舗の売上に表れます。立地が業績に大きく影響するようなビジネスを検討している場合、徹底した調査とリスク分散するための工夫が必要になります。

2.フランチャイズで失敗するポイント

フランチャイズで失敗してしまう5つのポイントをご紹介します。

資金の見通しが甘い

失敗してしまう1つ目のポイントは、資金の見通しが甘いことです。開業するために必要なものを揃えていたら資金がなくなってしまった、開業にはなんとかこぎつけたものの人件費や家賃が払えなくなりそうなど、開業の初期段階で発生する失敗事例です。
余裕のない資金計画で開業を進めようとすると陥ってしまいますので注意してください。フランチャイズを始めるには開業資金と運営資金の2つの資金を用意する必要があります。開業資金にはフランチャイズ本部への加盟金や保証金、物件取得費や設備購入費、人件費や商品仕入れ費用などがあり、運転資金には開業以降の人件費や商品仕入れ費用、電気代や家賃、フランチャイズ本部へのロイヤリティがあります。
開業直後、売上が立つまでしばらくの間は自己資金での店舗運営になりますから、開業から数ヶ月先まで見据えた資金計画を立てないと、資金不足で失敗してしまいます。

本部のアドバイスを聞かずに自己流で経営する

失敗してしまう2つ目のポイントは、本部のアドバイスを聞かずに自己流で経営してしまうことです。
自分がオーナーなのだから自由にビジネスを進めたい、本部からのアドバイスが気に入らない、売上が上がらずイライラしているなど、感情的になりやすい人や未経験で店舗運営を始めた方に起こりやすい失敗です。
フランチャイズ本部は、すでに成功したビジネスの実績や経験を元に運営アドバイスをおこないます。他に複数のフランチャイズ店を抱えている場合は、店舗が陥りやすいトラブルの解決方法も熟知していることでしょう。それを無視して経営を続けても、良い結果は得られません。
感情的になり担当者を突き放すような事態になれば、成功ノウハウを提供してもらう機会を失ってしまうことにも繋がります。守破離という言葉がありますが、いきなり離れてしまう行為は、ギャンブルで経営をしていると言っても過言ではありません。

広告宣伝費をかけなかった

失敗してしまう3つ目のポイントは、広告宣伝費をかけないことです。
本部に頼りすぎてしまう場合に発生しやすい失敗です。たしかに、ブランド力向上・知名度向上のための宣伝はフランチャイズ本部の役割なので、テレビやネットでのCMなどは本部がおこないます。
ですが、店舗を構えている地域に住む人々への広告宣伝は、フランチャイズオーナーである自分自身がおこなう必要があります。お客さんはブランドを知っていても、近くにその店舗が存在することまでは知りません。
地域への広告をしなければ、偶然見つけてくれた人だけを相手に商売をしなければならないため、運営は苦しい状況に陥ってしまうことでしょう。お客さんが使うツールであるマップやSNSへの広告は、店舗運営に欠かせないものとなっています。

マネージメント能力が足りなかった

失敗してしまう4つ目のポイントは、オーナーのマネージメント能力が足りないことです。マネージメント能力とは、店舗運営に関わるヒト・モノ・カネを管理するスキルのことです。
事業経験のない方、業界未経験の方、管理経験のない方が陥りやすく、スキルが乏しい開業初期に発生しやすい失敗です。マネージメント能力は生まれ持って身についているものではないため、本部での研修やオーナー自ら勉強して身につけることが可能です。
開業前後は準備や想定しないトラブルなどで多忙な時間を過ごすことになるかと思いますが、店舗を成功へ導くためにはオーナーのスキルアップが欠かせません。

不利な契約を交わしていた

失敗してしまう5つ目のポイントは、不利な内容の契約を交わしてしまうことです。
フランチャイズに加盟する際は、トラブル防止のために本部と加盟店でフランチャイズ契約を結びます。内容を確認せずサインをしてしまうと、トラブル防止のために交わしたはずの契約がトラブルの火種となってしまいます。
不利な契約の例としては、高額な解約金、取扱可能な商品・サービスが制限されている、本部が一方的に契約更新を拒否できる、などがあります。不利な契約を交わさないよう、契約内容を慎重に確認することが大切です。

3.失敗を防ぐポイント

フランチャイズで失敗しないために、業種選び・本部選びについて徹底的な事前調査をおこないましょう。

自分の経験を活かせる業種を選ぶ

未経験でも独立開業できることがフランチャイズのメリットではありますが、興味がある業種や自分の経験を活かせる業種を選ぶと良いでしょう。
理由としては、興味や経験がある業種であれば、経営に必要な自発的な行動を無理せず継続することができるからです。利益だけを目的にしてビジネスを始めると、売上が思うように上がらない時にモチベーションが下がってしまいます。

初期投資が少ない本部を選ぶ

初期投資が少ない本部を選ぶことも、失敗を最小限におさえるには大切なことです。
失敗するポイントとして資金計画の甘さをご紹介しましたが、フランチャイズ店の運営には様々な費用がかかります。不測の出費も発生する可能性はありますから、できるだけ初期投資を抑えられるフランチャイズがおすすめです。

サポート体制が整っている本部を選ぶ

サポート体制が整っている本部を選ぶことができれば、安心してフランチャイズに挑戦することができます。開業前後でどのようなサポートを受けられるのか、事前に確認しておきましょう。
開業前については、事前研修や資金計画書作成サポート、融資紹介や設備のリース紹介などがあると良いでしょう。開業後については、本部からの定期的なアドバイスや人材派遣のサポート、法律相談ができたり他のオーナーと繋がる機会があれば安心できるはずです。

事前のリサーチ、比較を徹底する

フランチャイズ加盟は自分の人生をそのビジネスに託すことと同義ですので、フランチャイズ店舗を成功に導くために、事前のリサーチを徹底的に実施することが大切です。
気になるフランチャイズ本部に訪問して説明を聞く、フランチャイズ店舗にお客さんとして出向きサービスを体験するなど、思いつく限り積極的に深堀りしていきます。良いフランチャイズと出会えるかどうかは、自分が経営しているイメージを鮮明に持てるかどうかが一つの基準になるでしょう。

投資した資金の回収が早い事業を選ぶ

店舗運営の生命線となるのはやはりお金の問題です。投資した資金の回収ができるだけ早く完了する事業を選ぶようにしましょう。
フランチャイズ業界全体でいえば、約3割の店舗が2〜3年で投資資金の回収が完了すると言われています。ですが、数値の中には開業資金1,000万円以上の店舗も含まれていますので、小資金で始める場合は1年以内の回収が可能な事業を選ぶことをおすすめします。開業にかかるコストや運営コスト、想定売上などを計算し、1年以内の回収が現実的に思える事業に対して挑戦するとよいでしょう。

4.開業資金の融資をどこで受けるか

数多くあるフランチャイズチェーンの中でも、買取フランチャイズは初期投資を抑えて始めることができるといわれています。

とは言っても、加盟金や研修費、保証金、システム導入費なども必要ですし、好立地な場所に店舗を構えるなら、物件取得には莫大な費用がかかります。ある程度の資金を準備していても、ぎりぎりでスタートしてしまうと、すぐに運転資金が不足することになってしまうでしょう。

「自己資金ですべて賄うのが難しい」
「その後の運営を考えて、余力を残しておきたい」
と言った場合は、

  • 日本政策金融公庫から融資を受ける
  • 銀行から融資を受ける
  • 助成金や補助金を調べてみる

などの方法があります。

日本政策金融公庫は、民間金融機関の取組みを補完し、事業に取組む方々を支援する政策金融機関です。

さまざまな融資制度がありますが、例えば、

新規開業資金(女性や若者、シニア起業家支援関連)
は、対象が「新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方のうち、女性または35歳未満か55歳以上の方」となっています。初期費用だけでなく、運転資金の融資を受けることも可能なので、ぜひ調べてみてください。

5.「未経験でも開業できる」という言葉にも注意が必要

フランチャイズのメリットとして、フランチャイズ本部のサポート体制があります。開業前の研修や店舗運営指導など、フランチャイズによってサポートの内容はさまざま。そのため、「未経験でも開業できる」といった言葉もよく見かけると思います。

でも、それは本当でしょうか。

どんなに素晴らしいサポート体制が整っていても、その業界についてこれまでの人生の中で、まったく興味がなかったとしたら、やはり難しいと思います。

本部からのサポートやアドバイス、フォローなどをあてにしすぎて失敗する人は、そもそも独立や起業に向いていないでしょう。
成功を収めている人ほど、経営ノウハウを学ぶ姿勢は謙虚です。フランチャイズ本部に頼るだけではなく、自らも業界や経営について知っておく必要があります。

フランチャイズ加盟で失敗しないための情報収集

ここまで「フランチャイズで失敗しやすい理由や業種の傾向」や「失敗を防ぐポイント」などについて紹介してきました。加盟の際は、それぞれの業界をよく調べたうえで、不明な点や不安を納得できるまで本部に確認することが大切です。

BRAND OFF 買取専門店フランチャイズ」では、開業までの流れもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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