フランチャイズの選び方、後悔しないためのポイントを解説
一言でフランチャイズといっても、コンビニエンスストアや飲食店、お掃除サービス、修理・リペアサービス、塾、習い事教室、スポーツクラブ、買取店など分野は多岐に渡ります。
一体何をどう選べばいいのか分からないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、この記事では後悔しないフランチャイズの選び方を解説します。
目次
1.自分がどの業界に興味があるのか、改めて考えてみる
起業や独立を考えたとき、「何でもいいから商売を始めたい」と思っている人は少ないと思います。
例えば、
「以前から飲食店を始めたいと思っていた。」
「お掃除サービスなら、定年後に夫婦で始められるかもしれない。」
「スマホアプリでブランド品を売り買いした経験があり、買取ビジネスに興味があった。」
など、それぞれ興味のある業界や得意とする分野があるはずです。
しかし、「準備できる資金が少ないので、開業資金が少なくても始められる業界にしよう」といった理由で、起業当初の考えを変更してしまう方もいます。資金不足を理由にまったく興味のない分野に参入して、数年でビジネスがうまくいかなくなるというケースは少なくありません。
未経験でもOK、とにかく儲かるなどという謳い文句に踊らされることなく、まずは自分がどの業界に参入したいと思っているのか、しっかり考えてみることをお勧めします。
2.フランチャイズオーナーにとって、良いフランチャイズ本部とは?
参入したい業界が決まったら、次はどのフランチャイズにするかを検討します。
フランチャイズオーナーにとって「良いフランチャイズ本部」とは、どういうものでしょうか。
独立・起業する人にとって、どのフランチャイズを選ぶかは、人生を賭けた選択です。
重要なのは「そのフランチャイズ本部の企業理念や加盟店との関わり方など、本部の想いに共感できるかどうか」です。
例えば、飲食店であれば、その店の味が好きで惚れ込んでいるかどうかが一番のポイントかもしれません。
加盟店となって、フランチャイズ経営を始めるのに、取り扱う商品やサービスに自信を持っていなければ、商売がうまくいくとは思えません。
また、漠然とした言い方ですが“フランチャイズ本部との相性”も重要な要素です。
この先何年も何十年も共に仕事をするのですから、信頼できるフランチャイズ本部を選びたいものです。
3.フランチャイズ本部の選び方
フランチャイズ本部の選び方についてご紹介します。
ブランド力があるかどうか
フランチャイズ本部を選ぶ際は、ブランド力のあるフランチャイズであるかをチェックしましょう。理由としては、ブランド力はそのまま集客力に直結しているからです。お店にブランド力があれば、お客さんはお店を探す際に店名で探してくれます。数ある同業の中で比較されるのではなく、ビジネスを始めた瞬間から近くに〇〇(店名)はあるか、で選んでもらえるのです。
サポート体制が整っているかどうか
続いてチェックすべきポイントは、サポート体制が整っているかどうかです。フランチャイズ加盟店として店舗を運営していくには、お客さんを集め、従業員管理など店舗運営をおこない、資金計画やマーケティング方法について日々学び、経営者として立ち回る必要があります。はじめてでも安定した店舗運営ができるよう、集客・経営・運営におけるサポート体制があるか加盟を検討する際に確認しておきましょう。
加盟金・ロイヤリティが適正な価格に設定されているかどうか
フランチャイズへの加盟に欠かせないのが、加盟金やロイヤリティです。中には加盟金やロイヤリティとは別に保証金が設定されている場合もあります。保証金とはロイヤリティの支払い遅延などに対処するための資金です。規模によって幅はありますが、加盟金については100万円から300万円、ロイヤリティについては10%〜20%が相場となっています。
良いフランチャイズ本部を選ぶ手順
良いフランチャイズ本部を選ぶために、まずはどのようなフランチャイズがあるかを調べましょう。
Webでの情報収集や、資料請求はもちろんのこと、近頃は多くのフランチャイズ本部が一堂に会するフランチャイズショーといったイベントも開催されています。
一度にさまざまな業界の情報を得られるので、本気でフランチャイズを選ぶなら、ぜひイベントへの参加をお勧めします。独立・起業を考えている個人でももちろん参加可能なので、一度見学してみてはいかがでしょうか。
また、興味のあるフランチャイズ本部が実施している説明会への参加も必須です。
そこでは、フランチャイズの事業説明を受けたり、加盟する際に不安に思っていることなどを納得するまで確認することができます。
すでに加盟店として営業している店舗を見学したり、フランチャイズオーナーの生の声を聞いたりすることも重要です。
4.良いフランチャイズ本部を見極める
良いフランチャイズ本部を見極めるために、ぜひ実施して欲しい3つのリサーチ方法があります。
インターネットで調べる
1つ目は、まずはインターネットでフランチャイズのことを調べることです。比較サイトなどを利用すれば、ジャンル別・開業資金別・地域別などそれぞれの条件に合わせたフランチャイズを探すことができます。フランチャイズを始めるための基本情報はもちろん、経験者の口コミなどもネットでチェックすることができます。ネットであらゆる情報を検索できるようになった現代において、ネットは欠かせない情報収集の手段です。
雑誌で調べる
2つ目は、フランチャイズ専門誌などで情報を集める方法です。専門誌ではジャンル別のフランチャイズ情報を包括的かつ大量に取得できるため、業界情報を学ぶのに便利です。地域のイベント情報・法規制に対する対応方法・成功者インタビューなど、関わりたいジャンルを深掘りするのに利用しましょう。雑誌は専門家が監修をしているため信頼性の高い情報源です。ネット検索と組み合わせて、情報の深掘りに利用しましょう。
展示会に参加する
3つ目は、フランチャイズの展示会に参加して情報を集める方法です。展示会は各フランチャイズ本部が参加するもので、本部で働く人と直接話す機会を得ることができます。ネットや雑誌では聞けないリアルタイムの生の情報を得るには、直接疑問をぶつけてみるのが最良の方法です。ぜひ展示会に参加して、フランチャイズのリアルを感じてみてください。
5.良いフランチャイズ本部を見極めるポイント
同業のフランチャイズの中でも、企業理念やサポート体制には違いがあります。
知名度はあるけれど、支援体制に不安があるなど、すべてにおいて納得できるフランチャイズ本部は少なく、選ぶのが難しいのが実情です。
まず、良いフランチャイズ本部かどうかを見極めるときに、以下のポイントだけは要チェックです。
フランチャイズ本部の理念に共感できるか?
本部の理念に共感できることは、今後フランチャイズ加盟店としてビジネスを続けるために最も重要なことです。会社としての将来は自分が見据える未来と同じ方向を向いているか、お客さんに対してどのような姿勢を見せることができるのかなど、気持ちの乗ったビジネスを運営するための根幹となる部分です。
加盟店の収益
同じ理念・考えのもと、目標に向けて十分な収益を積み上げることこそがフランチャイズに加盟する意義となります。加盟店の収益構造も事前に確認すべき項目です。運営には加盟料や研修費、ロイヤリティや仕入れ手数料などの費用がかかります。それを上回る売上を出せるのか、入念にシュミレーションしましょう。
すでに加盟している店舗の満足度
すでに加盟している店舗の声を聞けるようであれば、ぜひ伺うようにしましょう。自分が挑戦しようとしているビジネスの先輩ですから、良い点・悪い点どちらも経験しているはずです。運営していく上でのアドバイスや注意点などを調査します。
加盟店の撤退率と撤退理由
フランチャイズ本部のノウハウをそのまま実践できるメリットはありますが、すべてのフランチャイズが同じように成功できるわけではありません。中には廃業・撤退するケースがあります。失敗する原因の共通点を調査し、自身が開業する際に同じ道をたどらないように教訓としましょう。
加盟店への支援体制
フランチャイズとして力強いスタートを切り、継続的かつ安定的な運営をするためには、本部から加盟店への支援体制が整っている本部を選ぶべきです。ノウハウを学ぶための研修や勉強会、経営者として店舗運営をするための運営支援・経営支援の有無などの内容も確認します。
法定書面を確認できること
フランチャイズ本部の法定開示書面を確認しましょう。法定開示書面とは、事業概要や契約内容が記載された書類のことです。本部の役員や主要株主、加盟店の店舗推移、契約解除時の対応など、本部の健全性を事細かにチェックしましょう。
また、全てにおいて情報をどこまで公開しているかどうかも重要です。
加盟店への支援体制といっても、開業前の研修や開業後のサポートに内容、運営がうまくいかなくなったときの対策、スーパーバイザーの存在など、何が含まれているのか詳細まで確認しておきたいものです。
6.ここだけはNG!悪いフランチャイズ本部を見極めるポイント
規模が大きなフランチャイズチェーンだからといって、必ずしも良いフランチャイズ本部とは限りません。
どこのフランチャイズも営利を目的とした商売・ビジネス。独立・起業したいと思っている人をボランティアで支援しているわけではないのです。
新規加盟店の撤退店舗の割合が高い
撤退店舗の割合が高いフランチャイズは何らかの問題を抱えている可能性があります。業界初心者や経営未経験の方にとっては難易度の高いフランチャイズ運営になるかもしれません。新規加盟店の撤退店舗の割合については法定開示書面より確認します。ネットの情報だけを頼りにすることなく、企業が公開している書類を注意深く読んでおきましょう。
中途解約や違約金についての説明が曖昧
契約解除についての説明が曖昧である場合は注意してください。加盟店に不利な契約にされている可能性があります。また、中途解約の場合は違約金が発生する可能性もありますので、撤退時の対応についても事前に把握しておく必要があります。
運営がうまくいかないときのサポート体制が整っていない
うまくいかないときほど本部のサポートが必要になるはずです。うまくいっていない店舗を助ける体制がなければ、撤退する割合も高くなることでしょう。新規参入者が撤退しなければならない状況には、それなりの原因があるはずです。
ネット上での評判が悪い
火種がなければ煙は立たないと言いますが、ネットでの評判に悪評がある場合も危険です。どれだけ優れたブランドでも悪評をゼロにすることはできませんが、口コミの大半がネガティブである場合、注意して検討する必要があるでしょう。
本部の担当者や責任者に知識がない
根本的な問題になりますが、本部の担当者や責任者に店舗運営の知識がない場合は危険です。知識がない者にアドバイスをされれば、結果がついてこないことは明らかです。たとえ担当者が実際に店舗を運営したことがなくとも、加盟店の店長と問題解決をした実績や経験があれば、説得力のあるアドバイスはできるようになります。フランチャイズ加盟する際は、担当者や責任者と直接意見交換するようにしましょう。
ここまで悪いフランチャイズを見極める方法をご紹介しました。フランチャイズ加盟店側のリスクに対する説明をきちんとできないフランチャイズ本部はNGです。
気になることがあれば、納得できるまで説明会等で質問しましょう。
もちろん、不安を残したまま加盟して後悔するのは自分自身だということを肝に銘じましょう。
7.フランチャイズ本部と良い関係を築くことも重要
「儲かりそうだから」「少ない開店資金で始められそうだから」といった安易な理由だけで加盟するのでは、フランチャイズ本部と良い関係を築くのは難しいでしょう。
加盟店として、フランチャイズ本部についてよく理解し、長く付き合えるビジネスパートナーを目指していきたいものです。
8.まとめ
フランチャイズの選び方について解説しました。どのフランチャイズを選ぼうかお悩みの場合は、ぜひ記事内で解説したフランチャイズの選び方やNGフランチャイズの見極め方を参考にし、自分にとって最適なフランチャイズをご検討ください。
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