買取フランチャイズのビジネスモデル。利益を生み出すために必要なことは?
景気に左右されないビジネスモデルとして注目を集めている「買取フランチャイズ」。人間の心理として、景気が良いときは「新作のあの商品が欲しい!」「今よりもっと使いやすい物に買い替えたい!」などという物欲が生まれ、景気が悪くなると「いらない物を売って現金化しよう」という気持ちになりやすいのだそう。結果として買取ビジネスは景気に左右されにくく、不況に強いと言われています。フランチャイズビジネスに興味がある人なら、買取ビジネスについての知識も何となくお持ちかもしれませんね。
ここでは、買取フランチャイズがどのように収益を上げることができるのか、参入するにはどんな準備が必要なのかをご紹介しましょう。
目次
1.そもそも買取店とは?
「不要になったものを手放し、クローゼットを片付けたい。」「メルカリなどのフリマアプリは手間がかかるので、手早くお得に現金化したい。」など、さまざまな理由でお店に持ち込まれた品物を査定し、お客様が査定額に納得されたら商品を買い取るのが買取店です。
買取店では一般の人が持ち込んだ品物の買取をおこなうため、買取するほとんどの商品は中古品になります。かつては購入をするなら新品というのが多くの人が抱く常識でしたが、近年ではネットやアプリを介してリユース品が個人同士でも頻繁に取引されるようになり、中古品に対する人々の見方は大きく変化しています。
ただし、当然お客様は「少しでも高く買い取ってほしい」と考えていますから、あちこちのお店で査定を依頼し、少しでも買取額の高いところで買い取ってもらおうとするでしょう。不当に安く仕入れようとすれば簡単に顧客は離れていってしまいます。
つまり、お客様が選ぶのは「品物の価値をきちんと査定し、適正な買取価格を提示してくれる」買取店です。
2.ビジネスモデルとは
買取店はお店に商品が陳列されていないことが多いため、どのように収益を得ているのだろうと疑問に思うかもしれません。買取店で収益を得る方法を知るためには、まずはビジネスモデルについて理解する必要があります。
(1)事業で利益を生み出すための仕組み
ビジネスモデルとは、事業で利益を生み出すための仕組みのことを指しています。全ての事業にはビジネスモデルがあり、単純なものや複雑なもの、小規模なものや大規模なものがあります。
ビジネスモデルは複雑であれば良い、大規模であれば良いというものではなく、3つのポイントで評価されます。
1つは顧客に魅力的なサービスを提供できるかという点です。事業は商品やサービスを顧客に提供し、その対価を支払ってもらうことで成り立っています。提供する商品やサービスが魅力的であるほど、収益を得られる可能性は高くなります。
2つ目は実現可能性です。技術面や資金面において、その魅力的な商品やサービスを実際に提供できるのかという評価です。品質にムラがある、膨大な開発費がかかるような商品では、事業として成立させるのは難しいでしょう。
3つ目は継続可能性です。長期的なニーズが見込めること、安定供給できることなどが評価されます。
(2)ビジネスモデルを構成する要素
魅力的な商品やサービスを提供でき、かつ持続可能なビジネスモデルを作り上げるには、ビジネスモデルを構成する4つの要素を明確にしておく必要があります。
1つ目の要素は、Who(誰に)です。商品やサービスを誰に届けるのかを明確にします。顧客のことを指していますが、お店に来店した顧客だけでなく、見込み客など潜在的な顧客も含まれます。顧客の人物像が明確になれば、顧客のニーズに応えることができるはずです。
2つ目の要素は、What(何を)です。顧客に提供する商品やサービスのことを指します。顧客の行動や感情の変化を観察し、顧客の求める商品やサービスを提供します。
3つ目の要素は、How(どのように)です。想定する顧客に対して適切なサービスを適切な形で提供するために必要な要素です。店舗での対面や、メールやウェブサイトなどのオンライン、物流システムを利用した郵送など、最適な方法で商品やサービスを届けます。
4つ目の要素は、Why(なぜ)です。商品やサービスの提供が収益になる根拠を指しています。
上記4つの要素が収益に繋がることではじめて、ビジネスモデルとして成立します。
(3)代表的なビジネスモデル
上記でご紹介した条件を満たしたビジネスモデルには、複数の型があります。業界によって収益発生の仕組みが異なりますので、それぞれの特徴をおさえておきましょう。
1つ目は、小売型のビジネスモデルです。コンビニやスーパーマーケットなどが小売型に該当します。小売型では、商品を仕入れ、それを販売することで収益を獲得するモデルです。
2つ目は、物販型のビジネスモデルです。物販型の場合は商品を自ら製造し、販売することで収益を獲得するモデルです。農家やメーカーなどが該当します。
3つ目は、広告型のビジネスモデルです。テレビやWebメディア、SNSなどが該当します。制作するコンテンツに人を集め、企業などの広告を表示させることで収益を獲得します。
4つ目は、従量課金型のビジネスモデルです。電気やガスなどが該当します。使った分を支払うため、顧客側で費用を調整することができます。
5つ目は、サブスクリプション型のビジネスモデルです。カーシェアリングや動画配信サービスなどが該当します。大量に顧客を確保することで、安定した収益を獲得することができます。
3.買取フランチャイズのビジネスモデルとは?
後述しますが、買取ビジネスは不況に強く収益性の高いビジネスモデルです。そんな買取ビジネスに、未経験でも参入できるサポート体制を提供しているのが、買取フランチャイズです。
独立・起業を考えている人であれば、開業ノウハウがマニュアル化されているフランチャイズの活用を考えたことがあると思います。
買取ビジネスは、数あるフランチャイズの中でも、在庫リスクが少ないことや、初期費用を抑えられること、体力的な負担が少ないことなどのメリットがあることから、注目度の高いビジネスモデルといえるでしょう。
買取ビジネスの仕組みは、お客様が不要になった品物を査定し、条件が合えば買い取り、買い取った金額より高く売って、その差額で儲けること。これに尽きます。
ビジネスモデルがシンプルであるからこそ、我流ではなくすでに成功している実績のあるノウハウを利用することで、盤石な体制でビジネスをスタートさせることができます。
(1)買い取った商品はどうやって収益化するの?
お客様が持ち込んだ品物を提示した査定額で買い取ることができれば、その品物を店頭で販売したり、オークションに出品したり、販売委託したりするなど、さまざまな方法で収益化できるのが、買取フランチャイズの魅力です。
収益化するための方法が複数あり、素早く現金化できるので、その現金を元手に持ち込まれた品物をまた買い取ることができるという好循環が生まれるわけです。
ただし、お客様が納得する査定額が提示されなかったら、品物を売るのを止めてしまうでしょう。
また、買い取った商品があまり需要のないものだったらどうなるでしょうか?販売価格を下げないと売れないなど、思うような収益が見込めない可能性があります。
逆に、店頭に出した途端に売れてしまうというケースは、安すぎた価格設定だったかもしれません。
買い取った商品をきちんと収益化するためには、品物を見極める確かな目が必要になります。特に業界未経験の方が買取ビジネスを始める場合、最も不安に思う点が品物の見極めです。フランチャイズでは真贋(しんがん)査定など、安全なビジネス運営をするためのサポート体制を整えていますので、安心して事業を始められます。
(2)買取フランチャイズを開業するために必要なことは?
買取ビジネスを始めようとした時に、まず不安に感じるのは商品の知識ではないでしょうか?
持ち込まれた商品の人気度、ブランド力、そして状態をきちんと見る目が求められます。
特にコピー品が数多く出回っているものは、当然注意が必要です。
また、いわゆるレア物が持ち込まれるケースもあるので、その商品が現在市場ではどの程度で取引されているかも知っておきたいもの。
「BRAND OFF 買取専門店」では、経験が浅くても査定ができるように、熟練の目利きによるバックアップや、過去の取引から同様のモデルがいくらで取引されているかを確認する相場情報などの体制が整っています。
もちろん経験に基づく確かな目があれば、良いお客様がリピーターになってくれる可能性も高くなるので、商品を査定する確かな目を養うための努力は欠かせません。
(3)買取フランチャイズの経営に必要な資金は?
飲食店のフランチャイズなどに参入する場合と比較すれば、買取店のフランチャイズは小さな店舗で一人で始めることも可能なため、参入しやすいイメージがある一方で、「どのくらい資金が必要なのか」「買い取った商品を売り切ることができるのか」など、不安に感じることもたくさんあると思います。
買取フランチャイズを開業するには、加盟金や保証金、研修費などが必要ですが、何より品物を売りに来たお客様に対し、買い取るための現金を準備しなければなりません。
初期投資の目安や収支のシミュレーションなどを見て、ぎりぎりの金額を準備するのではなく、運転資金にどの程度必要なのかを考えておきたいものです。
4.買取ビジネスが儲かる理由
買取ビジネスが儲かる理由はリスクを最小限におさえつつ、安定したビジネスを展開することができるからです。以下で深掘りして解説していきます。
(1)不況に強い
現在のリユース市場は約2兆円規模となっており、今後も継続的な成長が期待されています。不況が続く日本において、リユースの市場は10年以上成長を続けています。
買取ビジネスが不況に強い理由としては、人は景気が良い時には少しでも良いものを求め、景気が悪くなれば持っている品物を現金化する人が増えるからです。買取ビジネスでは景気が良ければ値幅のある商品の取り扱いが増え、景気が悪ければ取り扱い数が増えて収益を上げることができるのです。
コロナウイルスの感染拡大は多くの業界に打撃を与えましたが、コロナ禍でおうち時間が増えたため、家の整理をするために買取を依頼する人が増加しました。
また、近年は世界的な原料費の高騰と約24年ぶりの円安で物価高が加速し、家計に打撃を与えている状況ですが、その一方で国内では金が40年振りの高価格となり、金の取引が活発におこなわれ、買取ビジネスの収益機会が到来している状況です。
(2)固定費などのコストが低い
ビジネスでは売上を上げて収益を獲得することはもちろんですが、同じようにコストを下げることも大切です。店舗の運営コストを抑えられる点も、買取ビジネスが儲かる理由の一つです。
例えば、買取と販売の両方を店舗でおこなうリサイクルショップなどは、商品の陳列や在庫を保管しておくためのスペースが必要になりますが、買取店では接客スペースとバックヤードさえ確保できればビジネスを始められます。
買取ビジネスでは出張買取や宅配買取も実施していますが、いずれにしても収益機会を増やすのに大きなコストをかける必要がありません。また、買取店は自分一人だけでもビジネスを成立させることができるため、運営コストとして大きな負担となる人件費も抑えることができます。
(3)在庫リスクが少ない
買い取った商品が売れないという事態を想定する方も多いと思いますが、買取ビジネスの場合、独自の販売先を持っているため買い取った商品が在庫として売れ残る心配はほとんどありません。
また、ブランド品や貴金属など、価値が高く比較的売れやすい商品も扱えるうえ、買取した商品は短期間のうちに売却して現金化することができるので、在庫を抱えるリスクを抑えることができます。
(4)安定した収益モデル
買取ビジネスは、安定した収益モデルを実現することができます。コンパクトな店舗でもビジネスを始められるため開業資金が少なく済む、オーナー1人でもビジネスを成立させられるため人件費がかからない、ブランド品など高価格な品物を取り扱うことで客数が少なくても高収益な事業を構築できるという点が買取ビジネスのメリットになります。コストを抑えつつ収益を積み上げることができるため、安定したビジネスを構築することができます。
また、収益性の高い買取ビジネスをフランチャイズを利用してスタートさせることで、力強い後ろ盾を得ながらビジネスを展開できます。買取ビジネスでは商品の真贋を確認するための技術や知識が必要になりますが、フランチャイズ本部が基礎知識から店舗運営までサポートをしてくれますので、業界未経験の方でも安心して安定収益を目指すことができます。
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